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コラム

2022.12.26 | EQUAL スタッフ

隣地と高低差ある土地

土地高低差(隣地高い)



EQUALスタッフ 谷です!

隣地や道路と高低差がある場合、追加費用が必要なのか?という疑問を持たれたことないですか?

先日土地確認に苅田町に行ってきたのですが、写真のように隣地の方が高い土地でした。
この場合の調査内容
①隣地の擁壁が崩れることないか?
②どういった擁壁にしているか?
③擁壁の高さ確認
上記3点を現地確認します。
①と②を目視で③はメジャーにて測量します。

この土地の場合、隣地の擁壁高さが2.7mでした。
この擁壁高さが一つの目安なのですが、2mを超えている場合は「工作物申請」が必要です。
この申請は2mを超える擁壁の場合、崩落すると大事故につながる恐れがある為【どういった構造で擁壁を施工するか】を役所に申請し、認可を受けた後に施工できます。
結果、第3者の役所見解を反映した安全な擁壁と判断できます。

気を付ける必要がある擁壁は【高さ2m前後】の擁壁です。
この場合、2mを超えていれば大丈夫なのですが、1.9mの場合【工作物申請不要】になります。
なので、第3者である役所見解が反映されない為、安全であるか不明になり、建築する設計者判断となります。
設計者としては重大な事故に直結する問題なので「万一崩落する可能性を考慮」した方法をとりますよね。(逆に気軽に大丈夫と判断する設計者は無責任と思いませんか?)


工作物申請確認先



工作物申請の調査場所
各行政区によって異なります。
苅田町は「京築県土木事務所」になります。
こちらで確認した所「工作物申請書類」ありませんでした‼
2.7m超えて提出されていないことは考えにくい為、こちらの担当者へ再確認依頼した所、この土地エリアは【苅田町の土地区画整理法によって、整備された土地】と判明しました。
これは県や町の公共事業でできたとちなので、高低差の擁壁も構造計算されている事が担保されます!
結果、こちらの擁壁が崩落することは考えにくい為、そのまま建築しても問題ないと結論付けられます。
ただし、土地区画整理法で施工されたのが40年以上前だとコンクリートの経年劣化も考慮する必要あるでしょうね。

隣地や道路との高低差がある土地は色々調査が必要です。
新たに土地を購入する場合は気軽に相談くださいね。


京築県土木整理事務所は豊前市にあって「ちょっと遠いな」と思いましたが、実際調査言して良かったなと実感しました。
EQUALはフットワーク軽くやってますので、気軽に調査依頼してくださいね。

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